アラブでの生活
次に海外赴任の体験談として紹介するのは、「アラブ首長国連邦」への赴任経験を持つKIさんのものです。
1995年から1999年までの4年間に渡ってアラブ首長国連邦での赴任をしてきた体験を語っています。
アメリカなどに比べてやはり文化の違いが目立っている、ということですので、詳しく見ていきましょう。
まずは概要的な情報についてです。
言語についてですが、現地公用語は英語とアラビア語ということで、英語が使えれば概ね問題なく意思疎通を図ることが出来たということでした。
アラビア語の習得は難しいので、英語の方を学んでいくことを考えた方が無難でしょう。
時差はマイナス5時間程度とそれほど大きくはありませんが、暦の違いというのが特筆すべきポイントです。
アラブ首長国連邦はイスラム国なので、ほかのキリスト教圏の外国と違って休日が日曜日ではなく金曜日という扱いとなっています。
初めは生活リズムが違っていて迷うことも多いので、注意する必要があるでしょう。
現地で使われている通過はDhs(ディラハム)で、1ディラハム=1USドルという換算に固定されています。
そのため、金額レートはUSドルのレートによって変動することになるので少々難しいと言えるでしょう。
KIさんの居住付近には日系銀行はなかったということですから、資金調達の方法について考えておく必要があります。
電力については、240ボルトの3つ穴コンセントタイプとなっており、日本製の家電はそのまま利用することが出来ません。
変圧器を利用することで利用可能になりますが、現地で販売されている安価な変圧器は品質が良くなく、精密機械などの利用用に日本から幾つか持っていった方がよい、ということでした。
ただ、これは1999年時点での体験なので、現在では品質等も向上している可能性があり、状況の変化がある場合もあります。
赴任にあたって
では、より具体的にアラブ首長国連邦での赴任の体験について紹介していきます。
まず、入国に際してですが、VISAが必要な国となっています。
Residence(居住)ビザを取得する必要があるので、入国管理局で滞在理由をしっかり説明出来るように必要があるでしょう。
特別な予防接種などは必要ないということなので、特に入国に際して止められることはないということでした。
日本から持参してよかったと思ったものとしては、常備薬を挙げています。
日本製の薬品を扱っている見せというのはないために、欧米のものを利用することになり、体質が合わない可能性があるということだったため、持っていて助かったということでした。
また、やはり日本食もある程度持っていった方が良い、ということを述べているのはスウェーデン、アメリカの体験談と同じです。